カメラ鑑定事務所

値段がつくカメラ・つかないカメラの違いは?機種・動作・付属品の見方

押し入れや実家から出てきた古いカメラ。見た目は同じくらい古くても、値段がつくものと、ほとんどつかないものがあります。その差は、どこで決まるのでしょうか。

見るべきところは4つあります。具体的な金額は、時期や状態で変わるので、ここでは書きません。どこが評価されやすいかの考え方がわかれば、手放す前に慌てずに済みます。

見るべき4つのところ

1. 機種:一番差が出るところ

値段の差が最も大きく出るのが、どの機種かです。同じ時期に作られたカメラでも、探している人が多い機種と、ほとんど探されない機種があります。

人気が出やすい系統には、次のようなものがあります。ただし、人気は時期によって変わります。

逆に、1990年代以降に大量に作られた安価なコンパクトカメラや、使い捨てカメラは、値段がつきにくい傾向があります。ただし例外もあるので、型番を確認するのが確実です。

2. 動作:動かなくても、あきらめなくて大丈夫

動くかどうかは大きな要素です。ただし、動かないから値段がつかない、とは限りません。電池が切れているだけのこともありますし、人気の機種なら、修理や部品取りの需要があります。くわしくは「壊れたフィルムカメラに値段はつく?動かないカメラの価値と確認ポイント」で紹介しています。

古い一眼レフでは、光が漏れるのを防ぐスポンジ(モルト)が劣化して、ぼろぼろになったり、べたべたしたりしていることがよくあります。これだけで、カメラが壊れているとは限りません。無理に取ろうとせず、そのままにしておいてください。

3. 外観と状態

目立つキズ、へこみ、サビは、評価を下げます。一方、細かい使用感は、古いカメラでは当たり前なので、大きくは響きません。

レンズのカビや曇りは、本体とは別に評価されます。見分け方は「カビや曇りのあるレンズは売れる?状態別の見分け方と注意点」で紹介しています。汚れが気になっても、ほこりを軽く払う程度にとどめて、拭いたり分解したりしないでください。

4. 付属品

元箱、説明書、ケース、ストラップ、レンズキャップ、フィルターなどが揃っているほど、値段がつきやすい傾向があります。特に、元箱や説明書が残っていると、集めている人には喜ばれます。本体だけでも値段がつくことはあるので、付属品がないからとあきらめる必要はありません。

別のレンズ、フラッシュ、ケーブルなどの周辺機器が、別の引き出しや箱に入っていることもあります。手放す前に、家の中を一度探してみてください。

見る順番:手放す前の4ステップ

  1. メーカー名と型番を、スマホで撮っておく(本体の正面・上部・底面、レンズなら先端の輪にあります)
  2. 本体とレンズを分けて、それぞれの型番を控える
  3. 動作を確かめる(電池、巻き上げ、シャッターを、力を入れずに)
  4. 付属品を、一か所に集める

この4つがそろっていると、相談するときに話が早く進みます。フィルムや電池の確認方法は、「亡くなった父のカメラ、どうする?処分前に確認したい5つのこと」の記事で紹介しています。

値段がつかなかったときは

大きく壊れていたり、安価に大量に作られた機種だったりして、値段がつかないこともあります。その場合も、すぐに捨てずに、引き取りだけでも受けてもらえるか、専門店に聞いてみるのも一つの方法です。

処分するときは、お住まいの自治体のルールに従ってください。電池は、先に外しておきましょう。

見た目の古さでは決まらない

古いカメラの値段は、見た目の古さではなく、機種と状態と付属品で決まります。いちばん大事なのは、型番がわかること。まずはスマホで刻印を撮るところから始めてみてください。